社長あいさつ

糸井重里

創刊25周年のごあいさつ

じぶんにとって、
なかまたちにとって、
みんなにとっての、
あってほしい会社に。

あんまり力まずに「ごあいさつ」を書こうと思います。
じぶんのなかで、そういう感じが流行っているのでね。
さてさて、今年も6月6日、
ほぼ日の創刊記念日がやってきました。
それがね、とうとう、25回目になりました。
これは25周年ということですよ。
100分の25です。約分すると4分の1です。
四半世紀です、クオーターです。
そうかぁ、四半世紀続くというのはなかなかのことだ。
と、思い出なんかもほじくり出そうかと考えていたら、
おもしろいことに気がついたのです。

じぶんの年齢がね、いまはまだちょっと手前だけれど、
今年の11月に、いよいよ75歳になるんです。
100分の75だぞと気づいたわけです。
一世紀のうちの4分の3になるわけです。
三四半世紀といいます、スリークォーターです。
だとすると、なんと、足して百年!
なんで足すんだという疑問もありましょうが、
糸井重里と「ほぼ日」を足したら百年なのです。
100周年と言って言えないこともない、
ような気もするし、これはついに一世紀なのです。

そんな、考えようによっては大記念の年なので、
つい大きいことを言いたくもなるのですが、
こういうときこそ、控えめにね、
いつものことを言いたくなるのです。

まずは、いままでどおりに、
「やさしく、つよく、おもしろく」
やっていこうと思います。
これは終わりのないことなので、それを続けます。
そして、「夢に手足を」です。
夢を持つのなら、手足を動かして実現していく。
このやり方にも、ずいぶんなれてきて、
できることがずいぶん増えてきました。
いろいろなこと、さらにたのしみにしててください。

もうひとつ、タイトルにもあるように、
「あってほしい会社」になろうとしています。
じぶんにとって、なかまたちにとって、そして、
みんなにとっての「あってほしい会社」にね。
なりかけているのは感じるけれど、
ほんとうにほんものの「あってほしい」になりたいです。

そんなことです。
今日のこの日も、
「ほぼ日」に来てくれてありがとうございました。

2023年6月6日

株式会社ほぼ日 代表取締役 社長 糸井重里

(2023年6月6日のほぼ日刊イトイ新聞に掲載したものです)

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